PLAYFUL BOOKS
IT/テック

絵本がiPhoneと出逢って夢あふれる魔法をかけられたらしい

9月5日、株式会社STARRYWORKS(スターリーワークス:大阪市西区)は、iPhoneをセットすることでより臨場感が楽しめる絵本「PLAYFUL BOOKS」の予約販売を開始した。

PLAYFUL BOOKS

絵本のページをめくるごとに効果音やBGM、振動による演出が付加され、絵本に描かれたドアをノックすると返事が返ってくるなどのインタラクティブ性も持たせることで、絵本の描く世界観の拡張性が得られる。

何故「PLAYFUL BOOKS」が生まれたのか

「PLAYFUL BOOKS」が生み出された背景には、スマートフォンやゲームの普及により、子供がインターネットやゲームに依存しすぎているのではないか、という不安があったという。

その結果として、視力低下や寝不足が生じる可能性があり、またネットやゲームへの依存度が高まること自体が子供にどのような影響を与えるのかまだ分かっていないのも現実だ。

そのため、「PLAYFUL BOOKS」では絵本をデジタル化するという方法は採らず、絵本を読むというアナログの楽しみ方を残したままで、世界観や体験性をデジタル技術で拡張するアプローチを選んだ。

「PLAYFUL BOOKS」の魔法とは

「PLAYFUL BOOKS」の体験性の拡張とはどのようなものだろうか。

まず「PLAYFUL BOOKSアプリ」を起動したiPhoneを絵本の裏表紙部分にあるボックスにセットする。あとは普通に絵本をめくるだけなので子供が簡単に使用できる。

iPhoneをセット

これは各ページの上端に開けられた穴の状態をiPhoneのカメラが捕らえて現在どのページを開いているかを認識する仕掛けのようだ。

その結果、ページ毎の風景に合わせた音楽や効果音が絵本から流れ出てくる様に感じられる。森の中であれば涼しげな音楽に鳥のさえずりなどが聞こえてくる。

音が聞こえてくる

場面によっては絵本が振動したり、絵の中のドアをノックすると、返事が返ってきたりするインタラクティブ性も持たせてある。

ノックをすると?

これだけでも体験性が拡張したと言えるが、さらに別売のApple TVやPhilips hueと連携させると、テレビや部屋の照明まで絵本に連動して作動するという。

照明が変わる

子供達の本離れを防ぐ効果に期待

前述した通り、スマートフォンやゲーム端末の普及によって子供のデジタル機器への依存度が高まっている。と同時に本離れも進むだろう。

しかし親としては、子供にはまず、ゲームよりも本が持つ豊かな世界観や本を読むことで培われる想像力や能動性を高めてあげたいと感じていることだろう。

そのような期待に応えようとしているのが「PLAYFUL BOOKS」で、この魔法の絵本が、子供の本への興味を深めるきっかけになれば良いのではないだろうか。

「PLAYFUL BOOKS」は10月下旬から発売される予定で、まずは「くれよんのかくれんぼ」「こん こん こん」の2タイトルが日本語版・英語版で同時発売される。

ラインナップ

子供が本好きになる機会を得られるかもしれない。

*画像出典:PLAYFUL BOOKS – プレイフルブックス