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アコギの音そのものにエフェクトをかける魔法のアイテム

ポピュラーミュージックではエレクトリックギターが使われることも多い。電気的に増幅した大きいサウンドや、エフェクターによって音質を変えた個性的なサウンドはエレクトリックギターの魅力だ。

いっぽうアコースティックギターにはアコースティックギターならではの魅力がある。電気的な装置を通していないことによるナチュラルさや繊細さ、そして外部機器をつなぐ必要のない手軽さといったところがアコースティックギターの魅力だろうか。

ところが、アコースティックギターの音にリバーブやディレイ、ディストーションといったエフェクトをかけることができるデバイスが登場した。まるで外部機器を接続したかのような音質が楽しめるのだが、音はまぎれもなくアコースティックギターそのものから出るのだ。

TonewoodAmp04

ギターの背面に装着し、音を加える

Tonewood-Ampと名づけられたこのデバイスは、アコースティックギターの背面に装着する。そもそもアコースティックギターの原理は、まず弦を弾くとその振動がブリッジに伝わり、それがトッププレートを振動させることで音として増幅される。低い周波数の音はさらにバックプレートに伝わって、そこからサウンドホールへ跳ね返ってくる。

TonewoodAmp02

しかし、このTonewood-Ampを使うと、そこにまたひとつの振動の層が加わり、元の音と一緒にサウンドホールから出てくる。その音のコンビネーションが個性豊かな音質を作り上げるというのだ。さらに、iOSのアプリと連動させてより複雑なエフェクトもかけられるようだ。

TonewoodAmp05

Tonewood-Ampの装着はDIYでできるほど簡単で、ギターに対して元どおりにできないような加工を施す必要もないという。まずはマグネティック・レールシステムを粘着テープでギターに貼り付ける。そうすればあとはTonewood-Amp本体を簡単に脱着できる。ギターを何本も持っていても、マグネティック・レールシステムをそれぞれに貼っておけば、Tonewood-Amp本体は1個で使い回しができるわけだ。

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実際に生で聴いてみないと本当のところはわかりにくいないかもしれないが、下の動画で、試奏している音を聴くことができる。アコースティックギターで新しい音を生み出すことができるほか、どこでも使える利便性が魅力だろう。

……おもしろいんじゃないですか!?

*出典:TONEWOODAMP.COM