より多くの人がコミュニケーションを広げられるように
「RogerVoice」を利用できるようになれば、これまで聴覚に障害があるということで電話の利用を諦めていた人達が、仕事探しなどのチャンスを逃さずに済むかもしれない。
あるいは疎遠になっていた友人達と再び電話で連絡を取り合うことができるだろうし、高齢で耳が遠くなっていたことで電話しにくくなっていた家族にも電話しやすくなるだろう。
さらには医者を呼ばねばならないときや配管の修理を依頼しなければならない時にも、相手からの質問に正確に答えることができるようになるので躊躇せずに電話できる。
あるいは、耳に障害が無い人にも役立つのではないだろうか。地下鉄に乗っている時や、工事現場、工場の中など、音声では聞き取りが困難な状況であれば役に立つと思える。
また、「RogerVoice」はリアルタイムで相手の話した言葉を文字に変換するだけではない。変換した文字はデータとして保存できるのだ。
そのことで、後から何度でも読み直して内容を確認することができるし、特定のキーワードで検索することもできる。
「RogerVoice」は、聴覚障害によって限られていたコミュニケーションの範囲を広げることができるツールとして期待したい。
*画像出典:RogerVoice Phone engaging the world with the hard-of-hearing | Kickstarter