スポーツタイプの自転車は、クイックリリース仕様の車輪が定番だ。もちろんメンテナンスがしやすいからだが、デメリットもある。車輪がスピーディに脱着できるため、車輪の盗難にあいやすいのだ。
それを防ぐには、チェーンロックを車輪とフレームの両方にかけるという手などがあるが、前後の車輪両方にかけるには、ロックがふたつ必要だったりして、けっこうわずらわしい。それならば、いっそのこと車輪を外すとき以外はつけっぱなしにしておける装置でクイックリリースにロックをかけて、容易には開いてしまわないようにすればいい、というアイディアから生まれたのがこのクイックキャップだ。
軽量、頑強なアルミ製
開発したのはイギリスの自転車好きの青年だ。材質はマリングレードのアルミニウムで、軽量でありながら屋外での使用にもじゅうぶん耐える。重量はわずか51g。それでありながら破壊するには900Nmの力が必要で、容易には壊されない。
作りはきわめて簡単だ。南京錠に近い形状だが、ボディ側にスリットが入っていて、そこにクイックリリースのレバーを差し込む。あとは、掛け金を止めれば、レバーは開かなくなる。解錠にはごく普通の鍵を使う。
鍵がなければ簡単には外せない
もちろんこれで絶対大丈夫というものではないが、クリックリリースであるためにきわめて簡単に盗まれてしまうということはなくなる。自転車泥棒も、これだけの手間がかかるとなれば容易に盗もうとはしないだろう。
このクイックキャップ。現在は市販化に向けてクラウドファンディングのサイトKICKSTARTERで資金を募集している。手軽だし、これといったデメリットもなさそうなので、妥当な価格で発売されれば使いたいひとは多いのではないだろうか。
*出典:KICKSTARTER ーQuick Caps – FINALLY A Bicycle Quick Release Wheel Lock!!!-