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IT/テック

アプリで操縦?次世代の交通手段に「電動スケボー」参入の可能性

セグウェイや超小型電気自動車など、交通手段の新しいカタチが続々と誕生するなか、フロリダ州のスタートアップ Marbel が発表した“世界最軽量”をうたう電動スケートボード Marbel board が話題を呼んでいる。

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電動スケートボードはこれまでにもいくつか登場し、そのたびに話題になったが、Marbel board の特徴はなんと言ってもその外観。一見電動スケートボードとは気づかないほどのスリムなルックスは、重さは約4.5kgと軽量。容量165Whのバッテリーはデッキ(本体部分の板)内部に収納され、1回90分のフル充電で約16kmの走行が可能。

また、スマートフォンアプリ「Dashboard」と連動すれば、バッテリー残量警告や、どこまで走行できるかを地図上で知らせるマッピング機能なども使用でき、速度の調整も行える。さらに、専用のスロットルスライダーを動かせばブレーキングの操作もできるという、アイデアとテクノロジーを駆使した画期的な機能が満載だ。

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自転車よりも小さく、構造もいたってシンプルだが、乗ってみるとかなり難しいスケボー。時折街でスケボー移動をする若者を見かけると簡単に乗りこなしているように見えるが、興味本位で始めて一瞬で挫折する人も少なくない。

残念ながら、Marbel board でもそれは同じ。やはりスケートボードを操るテクニックは必須だが、普通のスケボーと違うのは、マスターした先に広がる実用性だ。

通勤や通学で使用したり、毎日のフィットネス・トレーニングメニューに取り入れたり、仲間と“ツーリング”や“散歩”を楽しんだりと、これまでストリートカルチャーの中だけで盛り上がりをみせていたスケボーが、一般の生活に浸透した移動手段のひとつとして認知される日が来るのかもしれない。

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ちなみに、デッキにはカーボンファイバーとケブラーを混ぜた軽量かつ強固な素材を使用しているため、日常レベルではある程度は激しい扱いにも耐えられるが、内部にバッテリーを収納されていることを考えると、各種トリックには要注意。

スケートパークなどでタフに楽しむ本格派ユーザーには、是非“街乗り用”として上品に楽しんでほしい。

*参考:Marbel – The Lightest Electric Skateboard in the World by Marbel — Kickstarter