仮想現実で触った感触が得られるデバイス
「Dexmo F2」は手と指に装着する外骨格VRデバイスで、見た目はかなり無骨だ。しかしこの無骨さが、手と指の動きをより正確に捉える機能を持っている。
その機能とは、まず手の動きを仮想現実に反映させる機能だ。手の動きがリアルタイムでデータ化されるので、仮想現実の中の手を動かすと言った使い方だけで無く、遠隔地のロボットアームを動かすこともできる。
そしてもう一つの機能は、仮想現実内の手が仮想現実内のオブジェクトに触れた感触や、遠隔地のロボットアームが現実のオブジェクトに触れた感触を得られるという機能だ。
この機能によって、仮想現実はよりリアルに感じられる様になるし、遠隔地のロボットアームでより繊細な作業ができるようになる。
この機能は、仮想現実内のアバターがデジタルオブジェクトに触れると、それが「Dexmo F2」のジョイント部分にブレーキを掛けるため、触れた感触を得られるというものだ。
ただ、まだ触れたかどうか、といったレベルでしか情報が伝えられないため、例えばその触れたオブジェクトが硬いのか柔らかいのか、あるいはツルツルなのかザラザラなのか、といったことまでは分からない。
Next 仮想現実に感触が加わるリアリティ