IT/テック

2014年を象徴する画期的なイノベーション5選

独断で選んだ面白い発明

タンパク質でできた賞味期限ラベル

タンパク質でできた賞味期限ラベル

これはユニークなアイディアだ。Solveiga Pakstaite氏のBump Markというラベルは、スーパーマーケットで売られている肉のパッケージに貼り付けるラベルなのだが、このラベルの素材が変わっている。

なんとこのラベル、ゼラチンでできており、パッケージの中の(触れる事が出来ない)肉の腐敗と同じ速度で減衰するという仕組みだ。その減衰が進むにつれて、ラベル表面がでこぼこになってくるため、ラベルを触る事で肉が傷んでいることが実感としてわかる。

自転車の車輪を利用した遠心分離器

自転車の車輪を利用した遠心分離器

このアイディアは全くハイテクといった言葉からはほど遠く感じるものだが、画期的で、目から鱗が落ちる様なものなので選んだ。

発展途上国では血液の分析をする際の高額な遠心分離器が行き渡らない。ところが製品デザイナーの学生であるJack Trew氏は、実にシンプルな着想を得た。

それが自転車の車輪を遠心分離器にすることだった。技術的な困難さは何も無い。ただ、血液サンプルを自転車後輪のスポークに取り付けて、10分間ほどぶん回すだけだ。

一軒チープだが、こういうアイディアが多くの人を救うかもしれないのだ。

発展途上国の為の、カスタマイズ可能なメガネ

前述の自転車遠心分離器に匹敵するアイディアがこのメガネだ。

発展途上国では視力の矯正ができない困難に直面している人達が7億人もいるのだそうだ。しかしメガネは高価なものである。

そこで、輸送費や製造(組み立て)を低コストにしようと考えられたアイディアは、実は1900年代のメガネにヒントがあったという。

そうして考案されたのが、フレームとレンズを自由に組み合わせて簡単に合成でき、メガネを掛ける人に合わせて自由に変形できるワイヤーを通せば完成するメガネだ。

見た目はチープだが、使う人に最適化されたメガネに間違いない。現地で特殊な技術や道具が無くても組み立てられるパーツは、輸送コストも抑えられる。

片手で一瞬にして止血できる止血帯

登山者などが腕を怪我して致命的な出血が始まったとき、救助を待つ間どうやって止血するか。たった一人の時は難しいかもしれない。そこでJulian Lois氏とInes le Bihan氏が考案したのが「Uflex」という止血帯だ。

片手で、傷がある方の腕に軽く叩き付けると、瞬時で巻き付いて固定され、「Uflex」が膨張して止血する。

この簡単で素早い止血によって、応急手当が容易にできる優れものだ。

空気中の水を取り出す装置

空気中の水を取り出す装置

Kristof Retezar氏によって開発されたのは、太陽電池の電力を利用して、空気中から水を集めるというものだ。簡単に言えば、クーラーが室内の湿気を水にして外部に排出している仕組みをコンパクトにまとめたものだ。

つまり空気中の湿気を結露させて、水筒に貯める装置を考案したわけだ。

空気中の水を取り出す装置_構造

Kristof Retezar氏はまずは自転車に取り付けて、いつでも水分補給できる装置としたが、彼の志はもっと高いようだ。

つまり、この装置を応用すれば、世界の水不足で困っている地域に太陽電池を利用したサステイナブルな水の供給システムを作れるのではないかと、考えているらしいことだ。