SmartMat
IT/テック

ついにヨガもテクノロジーの助けを借りて練習できる時代に

日本だけでなく世界中で流行っているヨガは、心身のバランスを整えるのが目的のエクササイズだ。そのため、まずデジタルとは交わる要素が無い様に思える。

しかし、このアナログでフィジカルで、さらにスピリチュアルなヨガを、スマートフォンやタブレットでサポートする為のツールが開発された。

その名も「SmartMat」だ。

SmartMat

「SmartMat」はユーザーの姿勢を解析するヨガマットで、姿勢に関するアドバイスを映像や音声でフィードバックしてくれる。

つまり、自宅でヨガのプライベートレッスンを受けられるような環境を提供してくれるのだ。

ユーザーに最適化できるSmartMat

「SmartMat」は一般的なヨガマットのように、巻き取って持ち運ぶこともできる。

最初に使うときはまず、ユーザーの性別、身長、体重などの固有の情報をインプットして「キャリブレーション」プロセスを行う。

そして「SmartMat」に横たわると、ユーザーの腕や脚の長さなど、心的的な特徴が計測されてデータとして取り込まれる。

つまり、「SmartMat」はユーザー毎に最適化されるのだ。

SmartMatでできること

また「SmartMat」が解析した情報はBluetooth経由でスマートフォンやタブレットに送信される。

「SmartMat」はユーザーの身体的特徴やヨガの動きを圧力センサーによって感知している。それも変形量で圧力を計測する方式より繊細な、ピエゾ抵抗効果を利用した小型センサーによって計測しているという。

SmartMatの解析

Smart Matの3つのモード

「SmartMat」は3つのモードで使用できる。

一つ目はホーム・プライベート・モードだ。スマートフォンがリアルタイムでヨガの姿勢やバランスを指導してくれるので、自宅でプライベートレッスンを受けられるモードだ。

二つ目はクラス・アシスト・モードで、ユーザーのポーズを記録して、適したポーズを勧めたり、ポーズを維持するタイムを計測したりしてくれるモードだ。映像だけ、あるいは音声だけなど選べる。

そして3つめはゼン・モードだ。これはポーズの指導や記録などは行わず、心身をリラックスさせるためのモードだ。但し、後でどんな状態だったかのフィードバックはしてくれる。

SmartMatと女性

自分なりのヨガへ

「SmartMat」の目的は、高度なポーズを強制することではなく、ユーザーごとに無理無く正しいポーズへ導いていくことだ。

またいくつかのヨガプログラムが「SmartMarketplace」からダウンロードできるため、自分のレベルに合わせたプログラムを選ぶ事ができる。

SmartMarketplace

「SmartMat」は現在クラウドファンディングのIndie GOGOで資金を調達中だが、本稿執筆時点ではまだ期限まで11日を残しながらも既に204%の調達率を達成している。

現代は社会やテクノロジーが高度化する中で、ますます心身のバランスを保つ必要がある時代かもしれない。

そんな時代だからこそ、忙しくても自宅でヨガを学べる環境は、注目されるだろう。

*画像出典:SmartMat: The World’s First Intelligent Yoga Mat | Indiegogo