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人口衛星の打ち上げが大変なので気球から発射してみた

空気抵抗を気にせずロケットを打ち上げられる

Bloostarと名づけられたこのシステムを発表したのは、zero 2 infinityというスペインの企業だ。すでに高度30kmの上空まで気球を飛ばす技術を持っている同社は、ヘリウムガスの気球でロケットを上空20kmまで運び、そこでロケットに点火をして、人工衛星を打ち上げるという計画を立てた。

真空に近い上空でロケットを飛ばすことにより、空気抵抗を大幅に低減するとともに、引力によるロスを減らすこともできる。それによってかなり打ち上げコストを抑えることができるというのだ。

Bloostar02

気球は船から離陸させることを考えている。風速とのバランスをとることが容易になること、衛星に適した場所から打ち上げることが可能になることなどがその理由だ。

Bloostar03

そしてロケットの形状もユニークだ。

空気抵抗をほとんど考える必要のない高度から打ち上がるため、タンクを兼ねた本体はこのようなドーナツ形をしている。大きいドーナツの1段目の中に小さいドーナツの2段目が入り、そしてその中に人工衛星を積んだ3段目が入るという構造だ。

この構造だと、上昇中にすべてのロケットエンジンを噴射することも可能だ。

Bloostar04

そしてエンジンは本体内の圧力で燃料を噴射する原理になっていて、通常のロケットエンジンのような複雑なターボ機構を持たない。したがって故障の心配も少ない。

3段目には最大で75kgの重量のものを積んで、600kmの太陽同期軌道まで運ぶことができるという。