電子黒板・黒板・集成材・特殊建材などの製造施工販売を手がける株式会社サカワと、日本的面白コンテンツ事業を手がけるという株式会社カヤックがコラボして、「みらいのこくばんプロジェクト」を立ち上げた。
彼らは言う。学校制度が始まってから既に100年以上経っているにもかかわらず、黒板は変わっていないと。教科書もランドセルも文房具も変わったというのにだ。
そこで、黒板を変えるべく、広くアイディアを募ることにした。こんな黒板があったらいい、黒板にこんな機能が欲しい、あるいは逆に、黒板のここが不便だ、といった意見が寄せられている。
はたしてどのような黒板になりつつあるのか。
既に実現しているアイディア
「みらいのこくばんプロジェクト」ではまだまだアイディアを募集中だが、すでにいくつかのアイディアが実現されている。
例えばある歴史教師の要望で、最新のハイテク電子黒板は、使いにくいし思った通りに機能しない、といったことがあった。
これに対する回答は、今ある黒板にプロジェクターを追加して機能を付加するというものだ。
それだけで、既にある黒板を取り替えなくても、黒板上に消えない線を引いたり、動画を流すと言った機能を追加することが実現できている。
また小学校4年の担任を務める先生からは、黒板にうまく線が引けない、傾いたり曲がったりする、といった悩みが寄せられた。
これに対する回答は、黒板上の2点をタッチするだけで、直線が引けるという機能を付けたことだ。あとから幅も変えられる。
同じく小学校2年生の担任を務める先生からは、黒板で文字を教える際のガイドラインが欲しいという。
これに対する回答は、黒板上に瞬時にしてガイドラインを表示させる機能だ。原稿用紙の升目や楽譜用の線、またはアルファベット用のガイドラインも瞬時で表示でき、その上からチョークで書き込んでいける。
小学校6年生の担任を努める先生からは、理科の授業ではまどろっこしい説明をするよりも、見せた方が「百聞は一見にしかず」で早い、という要望があった。しかし実験道具や映像機器をセッティングするのは大変だという。
これに対しては、黒板上をパソコンの画面化する機能で、必要な動画やグラフ、あるいは年表などを、黒板上でクリックするだけで見せることができる機能で応えている。
まだまだアイディア募集中。あなたのアイディアが実現されるかも
以上、既に実現できているアイディアについて紹介したが、「みらいのこくばんプロジェクト」ではまだまだアイディアを募集している。
Twitter上でハッシュタグを使って「#みらいのこくばん」を付けてアイディアを呟けば、実現される可能性もある。
みんなのアイディアが実現されつつ進化する「みらいのこくばんプロジェクト」で、いったいどんな黒板ができあがるだろうか。
*画像出典:みらいのこくばんプロジェクトPV