「アルゴリズム」という言葉は、広辞苑を引くと「問題を解決する定型的な手法・技法」などとかかれているが、専門外の人間にはちょっとわかりにくい概念かもしれない。
また同様に、掃除ロボットのルンバや、自動運転の自動車などはこのアルゴリズムによって自分で判断し、動いているのだが、なにを検知して、どう判断して動いているのかまでは、なかなかわかりにくい。
そんな何を考えているのかわからないロボットの頭の中を、MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究者が可視化することに成功した。たとえば、ルンバのような円盤状の自律走行ロボットに、部屋の反対側まで行かせる指令を出す。通路上には、人間の歩行者に見立てた障害物が行ったり来たりしている。ロボットはその障害物とぶつからないように最適なルートを判断して走行する。
このシステムは、その際、ロボットが認識している歩行者をピンクのドットとして表したり、ロボットが検討しているルートをラインとして表示したり、その中で最適と判断したラインの色を変えるなどしてフロアに表示する。ロボットが動けば、それに合わせて映像も変化する。
そうすることでロボットがなにを認識して、どう判断して動いているのかを可視化するのだ。下のほうで紹介している動画では2台のロボットがお互いを認識して判断を行っているシーンが見られる。
Next 自動運転技術の開発が速まるかもしれない
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