しかし、その差は意外に小さい。
また、同じフォルクスワーゲンには、e-up!という優れたEVが存在する。ところが、このe-up!は、北米市場に投入されない。そのために、フォルクスワーゲンは「e-GOLFが最も効率的だ」というわけだ。
ちなみに日本市場には、e-GOLFもe-up!も投入される。さらに日本市場は日産リーフなどのライバルも目白押しだ。そこで、横並びできる日本でのスペックを比較してみたい。
e-GOLFは、24.2kWhの電池を搭載して、航続距離は215km(JC08モード・以下同)、電力消費率は117Wh/km(JC08モード・以下同)である。
日産リーフは24kWhの電池で、航続距離228km、114Wh/km。
三菱i-MiEVは16kWhの電池で、航続距離180km、110Wh/km。
e-up!は18.7kWhの電池で、航続距離185km、104Wh/km。
BMWのi3は21.8kWhの電池で、航続距離229km、98Wh/km。
スペックだけであれば、BMW i3が最も優れているとなる。さすがにカーボン&アルミの専用ボディを使っただけのことはある。だが、クルマのサイズが異なることを差し引いてみれば、それほどの大きな差とは言えないだろう。つまり、現状ではドングリの背比べといったところ。とはいえ、こうした競争があることで、EVの性能はグングンと伸びていく。メーカーは大変だろうが、さらなる性能向上に期待したい!
*参考:2015 VW e-Golf scores 116 MPGe, 83 miles of range from EPA – Autoblog
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