望遠メガフォン
これは遠くに離れている相手の耳元に照準を合わせて囁くことができる道具だ。この望遠メガフォンそのものを富士ゼロックスが中小企業の技術を合わせて実現させてしまった。
指向性スピーカーの基盤を組み込み、相手との距離をレーザー距離計で計測して自動でボリュームを調整出来る。
富士ゼロックスは同じシリーズのプロジェクトで「セルフ将棋」も実現しており、同社の今後のチャレンジが楽しみだ。
とうめいマント
東京大学の舘暲(たちすすむ)名誉教授が開発したのは、再帰性投影技術を利用したマントだ。再帰性投影技術とは、入射した光が入射したのと同じ方向に反射する技術だ。
このマントには布に直径50ミクロンのビーズ上のガラス玉が埋め込まれており、背景の映像を投映することで、マントのしわやたるみ具合に関係なく、投映された背景が同じ方向に反射するため、透明になったように見えるという技術だ。
ところがもっととうめいマントに近いものが実現されているというのだ。電気もカメラも、投影機も必要無い。ただ、体にまとうだけで透明になるという。
カナダの軍用迷彩柄デザイン企業「Hyperstealth」が成功したという光学迷彩素材でできたマントである。
Quantum Stealth(量子ステルス)と呼ばれる技術で、光を屈折させることで回りの風景に同化することができるという。
ただし、軍事機密であるため、詳細やサンプルは一般公開できないということになっており、イメージ画像だけが公開されている。
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