現代においては、さまざまなものに「スマート」な機能が搭載されているが、まさかコイツまで電子制御が入るとは思わなかった。スーツケースである。
クラウドファンディングのサイトINDIEGOGOで発表されているブルースマートというスーツケースだ。とっくに目標額の15倍以上の資金を集めることに成功しているので、かなりの人気である。
このブルースマート、スマートフォンと連動して使うことを前提としている。まずスマートフォンを使って施錠/解錠ができる。それだけでなく、手元から離れた自動的に施錠されるようにもなっているので安心だ。また、このシステムはTSAに承認される見込みだという。
ブルースマートは、自らの重量を計測することも可能だ。ハンドルを使って持ち上げると、スマートフォンに重量が表示される。それを見て航空会社の指定重量以内かどうかを簡単に確認することができる。
置き忘れそうなときは警告してくれる
ブルースマートを置き忘れるという心配もいらない。近接センサーを内蔵していて、スマートフォンとブルースマートの距離が一定以上離れると警告してくれる。それにもかかわらず、もしブルースマートとはぐれてしまったときなどは、ブルースマート・ネットワークによって位置検索もできるという。
このブルースマートは、メインの収納スペースのほかに、ノートPCやタブレット端末を簡単に出し入れできる収納スペースを持っている。機内持ち込み手荷物のチェックを受ける際には、さっと取り出して、さっとしまうことができるのだ。
また、ブルースマートには電池が内蔵されていて、ふたつの端末を同時に充電することができる。なおiPhoneであれば約6回分の充電が可能だという。さらに、旅行した距離を記録する機能持っているほか、将来的にはスマートウォッチにも対応する予定だ。
スーツケース本来の機能についても言及しておくと、4つのキャスターを持ったキャリーケースで、本体は軽量かつ堅牢な3層のポリカーボネイト製、ジッパーにも防水加工が施されている。
現在は先行予約者のみ235ドルから購入できるが、発売開始されてからは450ドル以上になる見込みだ。特別に高い価格でもないので、出張が多いビジネスマンなどには現実的な選択といえるのではないだろうか。もちろん、クールなデザインも魅力的だ。
PR動画で使用イメージも見ることができる。
*参考:INDIEGOGO -Bluesmart: World’s First Smart, Connected Carry-On-