産業革命以前の世界は、農業も工業も、ほぼサステイナブルだった。水車、風車、あるいは牛や馬、人力が動力源だったわけだ。そう考えると、温故知新というべきかもしれない。
川の流れを利用した、電力も化石燃料も必要としない灌漑用のポンプが、ヨーロッパのベスト・クリーンテック・イノベーション賞を受賞したのだ。
この賞は、企業や大学、研究機関、公共の部門などから構成されるEUの気象関連の技術革新政策機関であるClimate-KICが主催したコンペティションで、温室効果ガスの削減などに効果的な技術に贈られるものだ。最優秀賞は4万ユーロ相当の投資を受けることができる。
ノミネートされた18もの発明のなかから、最優秀賞を受賞したのは、オランダのaQystaという企業のBarsha Pumpというものだ。これは川などの流れを利用した灌漑用ポンプで、化石燃料や電気を動力源に必要としない。それでいて、中小の農場の収穫量を最大で5倍にまで増やせる見込みがあるというものだ。
Next 設置や運用に特別な技術は不要
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