何年か先の人類は、ゴキブリに対して、いまよりももっと複雑な感情を抱くようになっているかもしれない。
日常生活では忌み嫌うべき存在のゴキブリが、場合によっては人の命を助けてくれるかもしれないのだ。どういうことか? サイボーグ・ゴキブリを使って、がれきの下の生存者を発見する研究が行われているのだ。いや、真面目に。
ノースカロライナ州立大学の研究チームは、もう2年も前に、ゴキブリに電極を埋め込み、背中に背負わせた通信ユニットを使って、ゴキブリをリモートコントロールすることに成功している。災害や事故の際、がれきの下にうもれた生存者を発見するのに、そのような生体ロボットを役立てようという研究を行っているのだ。
Next ゴキブリならがれきの隙間に入っていける
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