IT/テック

EV・PHVの航続距離を2倍にするリチウムイオン電池

航続距離が長い日産・リーフでも228km

現在、市販されている主なEVでは、一回の充電で可能な走行距離がかなり短い。日産・リーフで228km。三菱・i-MiEVではXグレードで180km。BMW・i3が229km(いずれもJC08モード)。

これらはすべてカタログ値だから、走行条件や運転方法などによってはもっと短くなる場合もある。充電ステーションが少ないこともあり、実際にはまだまだ使い勝手がいいとは言えないのが現状だ。

 

高出力化と長寿命化を両立した日立の新技術

日立_新開発リチウムイオン電池

EVの航続距離を伸ばすには、搭載するリチウムイオン電池の高出力化が従来からの課題だった。

電極の厚みを増す必要があるのだが、単純に厚くするだけではだめ。電極に含まれるリチウムイオンを出し入れする“活物質”の分布が不均等になり、リチウムイオンの移動が妨げられる=出力低下に繫がるからだ。

そこで日立製作所では、電極の厚さを従来の2倍にしつつも、電極構造を3次元で可視化できる技術を開発。“活物質”の分布を最適化=高出力化することに成功したという。

また、寿命の面でも新技術を開発している。

負極に使う前述の(リチウムイオンを出し入れする)“活物資”には、従来から使われている炭素系材料よりもシリコン系材料の方が優れている。

が、シリコン系材料は寿命がいまひとつ。そこで、伝導性表面処理を施すことで炭素系材料と同等の寿命を持つシリコン系材料を開発。

正極側でも充電電圧の高電圧化による寿命の低下を対策し、トータル的に高出力化と長寿命化が達成される電池を作ることが可能だ、という。