遺伝子検査への認知度が向上している
まず、最も注目されるのは、6月に実施した同様の調査では遺伝子検査を知っている人が87.2%であったのに対し、今回の調査では100%の人が「知っている(38.7%)」、もしくは「聞いたことがある(61.3%)」と答えたことだ。
つまり、同社が「MYCODE」のサービスを提供開始してから僅か3ヶ月の間に、世間には遺伝子検査のことが広く知れ渡ったことになる。
これは、「MYCODE」の広告だけでなく、遺伝子検査ビジネスに参入した企業が増えたことが影響しているだろう。
そして「遺伝子検査を受けてみたい」人は32.5%で「受けてみたいと思わない」人23.8%を上回っており、遺伝子検査に対する関心が高まっていることがうかがわれる。
もっとも、「今はわからない」と言う人が43.7%と最も多いことから、まだまだ積極的に受けてみたい、という風潮では無いことも分かる。
意外に若い世代が病気を予防したがっている?
また、遺伝子検査を受けたい人は健康が気になり出したシニア世代かと思ったが、これは予想がはずれ、20代の50.5%がトップだった。2位は30代の49.0%で、3位が50代の30.5%だった。
これは、遺伝子検査が必ずしも健康志向が高まるシニア層にばかり関心を持たれているという訳では無さそうだ、ということを示している。あるいはやはり新しいサービスについては若い世代の方が敏感ということだろうか。
いずれにせよ、市場のターゲットとしては、案外若い世代を狙えるということになる。
一方、遺伝子サービスの利用で重視されているのは一位が「病院や公的な研究機関が行っている」63.5%、2位が「有名な検査機関が検査分析を行っている」56.7%、3位が「医師のアドバイス等アフターケアが充実している」52.6%であることから、20代の人達も含めて遺伝子検査には信頼性があるサービスを利用したいと考えており、健康へのフィードバックができることも望んでいるようだ。
つまり、若い世代でも健康志向が高まっているのかもしれない。それを示す調査結果として、遺伝子検査で何を知りたいかという回答には、一位から順に「がんのリスク」「認知症のリスク」「脳疾患のリスク」と続いた。
しかも「がん」「心臓病」「脳疾患」のリスクを知りたいと答えた世代別調査では、20代の53.0%が最も多く、次が30代の50.5%、40代の45.0%で、意外に50代は42.0%と低かった。
理由は分からないが、若い世代ほど病気のリスクに関心もしくは不安があるのかもしれない。
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