10年前の映画だったらCGでしかできなかったような映像でも、実写でできるものが出てきてしまった。ドローンもそのひとつだと思うが、ここに出てくるロボットも、それに近い感覚ではないだろうか。この動きはもうほとんどホラーだ。
なぜこんなカラフルな色なのだろうかと思ったが、これがガンメタリックだったりすると怖すぎる。もう動きも形も映画「マトリックス リローデッド」に出てきたセンチネルの触手だ。
これは、水道管の点検をするためのロボットである。分岐する水道管にするりと入っていき、パイプの劣化を検出するのだ。そのためにこのような形状と動きになっているのである。
この水道管検査技術を開発したのは従業員5人というノルウェーの小さな会社だ。しかし、すぐれた超音波検査技術によって、国内外の自治体や研究センターなどと関わる仕事をしている。その会社が、研究者であるDet Norske Veritas氏と一緒に開発したのが、魚雷のように水中を動く水道管検査ロボットだ。
このロボットはプロペラで動き、水道や地域暖房システムのパイプの中を移動することができる。そして64の超音波送受信機を持ち、水道管の厚さを測定し、腐食の度合いを判定するためのデータどりをすることができる。
Next 水道を止めることなくパイプ検査ができる
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