UBSのアナリストによると、来年春に発売が予想されているAppleのウェアラブルデバイス「Apple Watch」の購買意欲が順調に上昇していると発表した。
発売日こそはっきりはしていないものの、今年の9月に開催されたスペシャルイベントでの”チラ見せ”は功を奏しているようだ。
Apple Watchは10人に1人が「とても欲しい」
同調査では中国、イタリア、イギリス、アメリカの4カ国、4,000人に対してApple Watchの購買意向に関してアンケートを行っており、全体の約10%にあたる401人が「とても欲しい」と答えたそうだ。また、発売から12ヶ月の間に「買うかも」と答えた人は約17%。
これらの結果と全世界のiPhoneユーザー数を考慮すると、Apple Watchは発売から最初の12ヶ月間で2400万台売れると予想している。
アナリストはAppleの収益の実に3分の2がiPhoneからもたらされるという事実と、今後市場が飽和していった際に、同社の利益もそれに合わせて落ちていくという懸念から、Apple Watchを今後のモバイル市場において非常に重要なデバイスだと位置付けている。
初代モデルの購入は待ったほうがいい?
一見するとAppleの快進撃がまだまだ続くようにも見えるが、これらの調査結果を読んだユーザーの声はいずれも厳しいもののよう。
Apple情報サイト「Mac Rumors」の記事「10% of Consumers ‘Very Likely’ to Buy a Smartwatch in 2015, Suggesting 24M Apple Watches」のコメント欄を見てみると、
・私は間違いなく90%(購入しない)の中の一人だ
・がらくたが発売されるのが目に見えている
・最初のモデルを購入した人は、避けようのない不具合やその他の問題を片付けるモルモットとなる。それがアップル製品の法則。1年後か、または次のモデルを購入したほうがいい
・初期モデルなんてベータ版だ
・醜い技術時計
・たいして売れないかわりに粗利のいいニッチ製品だ
といったように、かなり厳しい目で見ているユーザーが多い。特にApple社にとって初めてとなる腕時計型デバイスであることに、不安を抱く人が多いようだ。「Appleの発売したデバイスだから」と、みんなが両手を挙げて賛成するのかといえば、今のところ、そうでもないようだ。
*参考:10% of Consumers ‘Very Likely’ to Buy a Smartwatch in 2015, Suggesting 24M Apple Watches – MacRumors