データ消去機器を製造する「アドバンスデザイン株式会社」が発表した磁気データ消去装置「MW-1」が、アジアで初めてNSA(米国国家安全保障局)に認定された。
ハードディスクなど、磁気記録媒体のデータを0.1秒で完全に消去可能。
文字通り一瞬で消し去ってしまう
アドバンスデザイン社はデータ消去・復旧技術とそれらノウハウを活かした製品で高い国内シェアを誇る会社だ。今回の「MW-1」は、同社の磁気データ消去装置「MagWiperシリーズ」のうちの一つ。
非常に厳しいとされるNSAの検査に合格した要因として、磁気データをわずか0.1秒で完全消去してしまうという高い処理能力が挙げられるだろう。にも関わらず、同局の評価リスト製品の中でもっとも小型軽量設計となる。
サイズは幅333mm、縦285mm、奥行き630mmと家庭用電子レンジほどの大きさ。記録媒体を収納できる庫内のサイズは幅107mm、高さ44mm、奥行き163mmと3.5インチHDDでも入る大きさとなっている。テープメディア、DATなんかも消去できるそうだ。
HDDといった磁気記録装置は、S極とN極の”並び”で情報を記録している。ちょうどコンピュータでいう0と1の並びと同じ理屈である。「MagWiperシリーズ」はこれに強力な磁気を押し当て配列を強制的に一定にしてしまうことによってデータを一気に消去してしまうという仕組みだ。
それにしても「0.1秒」というのは本当に早い。
あまり見かけないが結構ニーズは高そう
OSのクリーンインストール時には、そのままOSのデータ消去プログラムを使えば良いが、中古としてリサイクルショップに売ったり、自分で処分する場合にはこういった強力な消去装置がとても心強いかもしれない。
最近都内などでよくみかける個人向けのワークスペースや、大学なんかに一台置いておくと結構ニーズがあるのではないだろうか。とはいうものの、ざっと調べてみても結構なお値段である。みんなでちょっとずつ出し合って購入してみる?
*参考:官公庁様、企業様のコンプライアンスを守る!磁気データ消去装置 MagWiper シリーズ に 新モデル『MW-1』登場!(PDF) – アドバンスデザイン株式会社