「アンドロイドM」。
果たして本当に、この名称になるのか?
アメリカのロイター通信が18日、「Google aiming to go straight into car with next Android」という記事を掲載した。
OAAの本格始動は2015 年から
同記事では、グーグルが主導して2014年1月 に発足したコネクテッドカー関連の コンソーシアム、OAA (オープン・ オートモーティブ・ アライアンス) の第一弾として、車載器とスマホの 連携システム「 アンドロイドオート」が、2015年から本格的に市場導入され、さらに車載器専用OSの「アンドロイドM」の開発が グーグル社内で進んでいる、とした。
「アンドロイドM」が、最終的な名称 かどうかは別として、こうした動きがあるのは周知の事実だ。ネバダ州ラスベガスで2015年1月に開催される、世界最大級の IT及び電気機器関連見本市のCES(コンシューマ・エレクトロニクス・ショー)では、日米独の大手自動車メーカーがブースを出展し、記者会見も開く。
そこでは当然、「アンドロイドオート」を実装する量産車が多数、展示されるはずだ。CES2015に 先立って、2014年11月の米 LA オートショー では、韓国ヒュンダイが中型セダン「ソナタ」 で「アンドロイドオート」、 アップル「カープレイ」それぞれを実装した車両を公開している。
車載器OSを牛耳る者が、自動車産業の勝者となる?
OAA構想の第二弾が、車載器OSのアンドロイド 化だ。現在、車載器OSは、 カナダのQNXとマイクロソフトが主流だ。ここに、グーグルが参戦する。
実はすでに、アンドロイドを搭載しているメーカーがある。
ホンダは2014年9月の仏パリショーで、 大手自動車メーカーとしては初となる車載器OSにアンドロイドを主要OSとして採用したシステム、「ホンダ コネクト」の実機を公開している。
同社はGM、アウディ、ヒュンダイと共に、OAA参加を 最初に表明したメーカーだ。独自の車載器システム「 インターナビ 」では、他社に先んじてプローブ情報をシステム化した実績がある。
時代の変化を敏感に読み取り、車載器OS でもアンドロイドを 早期に導入した。
自動車メーカーのなかには、「グーグルに車載器OSを牛耳られると、クルマを大きな通信端末化されてしまい、様々なサービスのビジネスを、グーグルに奪われる危険性がある」と、グーグルの動きを牽制する向きもある。
「アンドロイドM」。グーグルの “本当の狙い” はどこにあるのだろうか?