日本国内ではあまり表面化していないが、水資源の不足というのは世界的に深刻な課題のひとつだ。国土交通省のウェブサイトの記述によれば、現在43ヵ国の約7億人ものひとびとが水ストレス(水需給が逼迫している状態)下にあるという。
そして今後の世界人口の増加とそれに伴う生産活動の発展、生活様式の変化等により、将来はさらに水不足の問題が深刻化すると予想されている。
そんな水不足の問題と戦うために開発された浄水機がこのDesolenatorだ。クラウドファンディングのサイトINDIEGOGOで資金を募集している。ソーラーパネルを使って発電することができ、海水、不純物の多い水、汚染された水など、さまざまな水を浄化して、飲料水にすることができるという。
大きめの薄型テレビのような本体は頑丈に作られていて、キャスターを備えているため移動するのも容易だ。低価格にするため、逆浸透膜は使っていない。イニシャルコストが高く、メンテナンスも必要で、フィルター交換などのコストもかかるからだ。
開発者によれば、Desolenatorは市販されている装置のなかで、もっとも安価に水を浄化できるシステムだということだ。また内部に動く機構を持たないので耐久性も高い。これで約20年間飲料水を提供できるという。
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