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知らないと損する!初心者向け「FCVの仕組み」まとめ

燃料電池車『FCV』は電気自動車の仲間

『FCV』が災害発生による停電時などに約1週間分の家庭用電力を支える貴重な“電源”として活用できる事も、政府が普及を後押しする理由の一つだ。

『FCV』はエンジンを搭載しておらず、バッテリーに貯めた電気でモーターを回して走行する点では電気自動車(EV)と何ら変わらない。

最大の違いは、その電気を『FCスタック(燃料電池)』と称する発電機を使って発電する点である。

ここでは細かい説明を省くが、『FCスタック』内で水素と空気中の酸素を化学反応させ、その際に発生する電気を利用している。極論すれば、外部電源を必要としない自家発電機付きの『EV』ともいえる。

 

1回の水素充填で約500kmの実走行が可能

そこで気になるのは、『FCV』に水素を充填するための水素ステーションの数だろう。

現時点で目処が付いている水素ステーションは40箇所程度だが、2015年度内には東京、名古屋、大阪、福岡の4大都市を中心に約100箇所程度にまで拡大される予定だ。『FCV』の販売も水素ステーションに近い販売店が中心となるだろう。

1回の水素充填(約3分)で走行できる距離はカタログ値で650kmとなっている。走行条件や電装品の使用状況によっても航続距離は異なるが、トヨタによれば実力値として400~500km走行することができるという。

平均的な月間走行距離を1,000kmとすれば、月に2~3回程度水素を充填しておけばよいことになり、都市部でFCVを利用するなら当面は何とかなりそうだ。

水素の価格は現時点でガソリン車と同等の1,100円/kg、2020年以降は半分以下の500円/kgになると予想されている。

余談になるが、トヨタ『MIRAI』が1km走行する際に排出する水量は約60cc。仮に500kmを一気に走行する際には約30Lもの水を排出することになるが、インパネに設けられたボタンを押すことで随時、または任意の場所で一度に排出することも可能だ。