無人運転車は環境にやさしい?
MITの研究者Paolo Santi氏によれば、無人運転のクルマが普及すれば、信号などは不要になるという。Santi氏の研究室では、倍の数のクルマが走っても、自動運転車ならば渋滞を減らすとともに、信号待ちによる排気ガスの無駄な排出を減らし、温室効果ガスを低減させることができるというシミュレーションを行ったという。
Santi氏はシンガポールで実験を行うことで、歩行者や自転車、バイクが無人運転車にどのような影響を与えるかを見てみたいという。
もちろん課題も多い。ナビゲーションメーカーTom TomのNhai Cao氏は「現在の地図情報はまだ無人運転車には不十分です。無人運転車には3Dマップと20cm以内の精度が求められます」という。
今後、クルマの無人運転がどんどん進歩していく方向であることはまちがいないだろう。その際、シンガポールでの実験が重要なデータをもたらしてくれるかもしれない。また、一般人にとってもシンガポールに行けば無人運転の自動車に乗ることができるようになるわけだから、旅行や出張ついでに体験してみるのもいいだろう。
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※ Singapore Plans Driverless Vehicles, But You’ll Have to Share | MIT Technology Review、Singapore-MIT Alliance for Research and Technology