電波の届かない場所で友人とはぐれてしまったらどうするか。しかもそれが混雑しているイベント会場だったとしたら、「待ち合わせ場所を決めておけば……」なんて後悔することもあるだろう。
しかし、ついにインターネット接続を必要としないコミュニケーションアプリが登場した。
半径100m以内のユーザーにオフラインチャット
OFF Line株式会社が10月にリリースしたコミュニケーションアプリ『AirTalk』がアップデートし、オフライン上でも最大で半径100m以内のユーザーにメッセージが送れるようになった。
Bluetoothの新しい規格でもある『Bluetooth Low Energy(BLE)』を利用することで、このオフラインメッセージが可能となる。同社によると、既存の Bluetoothアプリの約10倍のアクセススピードで他端末と接続できるという。
地下などの圏外の場所でも、『AirTalk』を持つユーザーであればコミュニケーションがとれるというわけだ。
GPS機能により50km以内の人に連絡できる
今回のアップデートにより、GPS機能が導入。ネット接続がある場合は最大で50km、自分の周りの人とコミュニケーションがとれるようになった。
この機能により、震災・災害時の場合、自分の場所や状況を離れた相手に位置情報と一緒に送るなど、緊急時の連絡をスムーズにとることが可能となる。
場所をきっかけとしたコミュニケーション作り
自分が今いる“場所”にコメントを残すことができ、そのコメントを他人は最大7日間まで見ることができる。
例えば、カフェやバーなどで「ここで明日イベントやります!」といったコメントや、テーマパーク内で「何時間待ち……」といった情報を残し、場所をきっかけとした情報交換やコミュニティ形成もできる。
現在はiOS版のみのリリースで、アンドロイド版は準備中とのこと。
通常のSNSのように自由にメッセージの送受信ができるかといったら、スピード感や使いやすさなど、まだまだ不自由な点が多いのも事実。しかし、“どうしても”という時には大きな力を発揮してくれるに違いない。
【関連記事】
※ 自動で街のゴミ回収も!Wi-Fiを活用したポルトの都市計画
【参考】
※ AirTalk