2014年7月8日に『ゲートスクエア』がオープンした千葉県柏市の『柏の葉スマートシティ』。公・民・学が連携して、健康長寿・環境共生・新産業創造の実現を目指す課題解決型の街づくり事業だ。
『ゲートスクエア』とは、『柏の葉スマートシティ』の中核エリアにある健康長寿、環境共生、新産業構想を軸にした施設で、街の玄関口(ゲート)となるつくばエキスプレス柏の葉キャンパス駅の駅前ゾーンに集積させる。
イノベーションモデルとして海外へ輸出
『ゲートスクエア』を中心に第1ステージを作り上げ、2030年までに第2ステージを完成させ、居住人口26,000人、就業人口15,000人の街を作り上げていこうというもの。
そこには様々な未来的実験が行われ、イノベーションモデルとして海外への輸出も念頭に置かれているとか。
広範囲でのエネルギー管理
ここで注目したいのが、電力をはじめとしたエネルギー管理のあり方。
スマートグリッド化を進めることで、街全体でエネルギーコストを抑えようというもの。各施設にはメガソーラーに匹敵する太陽光発電が設置され、効率化を図るために蓄電設備も用意される。
昼間はオフィスや研究施設へ住宅から電気が融通され、また休日は商業施設にその他の施設から電気を融通する。悪天候時やその他様々な事象が発生した場合は、電力会社からの商用電力も柔軟に導入していくAEMS(エリアエネルギーマネージメントシステム)を構築し、BEMS(ビルディングエネルギーマネージメントシステム)やHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を傘下にぶら下げながら地域全体の電力を管理しようというもの。
これだけ広範囲のスマートシティ実現に向けた取り組みを着工させたのは、『柏の葉スマートシティ』構想が初めてなのではないだろうか。
環境共生も大きなテーマとなっている柏の葉スマートシティ構想。
これから本当の意味でのエネルギー管理を実現するために、必ず成功してもらいたいプロジェクトといえる。
【関連記事】
※ 太陽さえあれば…!ソーラーパネルを駆使した便利アイテム5選
※ Wi-Fiのように電力を飛ばせるワイヤレスチャージャー「WattUp」
※ 6秒で充電!? 55個のセンサーを備えたスマートスクーターの秘密
【関連・画像】