IT/テック

大気中から水を作り出す!電力すら使わない「竹の塔」が出現

電力を使わないローコストな水の供給システム

『Warka Water』と名付けられた装置は、まるで現代アートのモニュメントのようで、竹で編まれた大きな塔といったものだ。

しかしこの『Warka Water』が、電力などのエネルギーを一切使わずに、空気中の霧や雨露から水を集めてくれるという。

考案したのはイタリアの建築家グループで、代表のアルトゥロ・ヴィットリ氏によれば、『Warka Water』はエチオピアに自生する“Warka”の木からデザインのヒントを得て名付けたという。

Warkaの木に憩う

『Warka Water』は今回初めて登場したわけではないが、常に改良が加えられており、最新型では主構造体となる骨組みは竹でできている。

塔の先端には鳥除けの回転鏡が取り付けられている。内側には蚊帳の様に耐水性ポリエステル製の網が張られており、この網が空気中の水分を捕らえる。

網が水を捕らえる

この網に付着した水分が、『Warka Water』の根元に設置された容器に貯まるという単純な仕組みだ。

高さは高い物で約10m、直径が4.2mにもなるが、竹と網でできているので非常に軽量だ。組み立てや設置に重機などは不要で、人力だけあれば良い。大人が4人もいれば、移動も簡単に行える。また、メンテナンスも容易だ。

しかし、見た目以上に能力は高く、1基の『Warka Water』で1日に50リットルから100リットルの安全な水を供給できる。そして1基製作するために必要な費用は約1,000ドルとなる。

ハイテクな水供給システムでは考えられない低コストで、しかも人力のみで1時間もあれば設置できる。繰り返すが、稼働には電力などのエネルギーは一切不要だ。