熱帯魚などを水槽で飼っているという人は、大切な魚たちが気になって長期間の外出がなかなかできないかもしれない。
あるいはすでに、ちょっと油断したことで、帰宅したら魚が浮いていた……という残念な経験をしてしまった人もいるだろう。
そのような人達のために、水槽の監視や管理を、外出先からでもスマートフォンなどで行えるようにしようというデバイスが、クラウドファンディングの『Kickstarter』で目標の2倍以上の資金調達に成功している。
それが『FishBit』のベータ版だ。
外出先から水槽の状態を監視し、制御する
『FishBit』は外出先からスマートフォンで水槽の水温やpH値、塩分濃度、汚れ具合などを監視することができる。そしてそれらの状況を確認しながら、水槽内の環境も遠隔でコントロールできるのだ。
この『FishBit』は水槽の状態を監視するモニターと、接続された照明やポンプ、ヒーターなどの器具を制御するコントローラー、そしてアプリで構成されている。『FishBit』はBluetoothとWI-Fiに対応しているので、ネットの接続が可能だ。
『FishBit』を使用するには、複雑な準備作業はなく、数分でできると『Kickstarter』には記載されている。
まず、アプリをダウンロードし、無線LANの設定をする。そして『FishBit』のモニターを水槽の中に入れる。するとすぐに水環境の追跡が始まるようだ。
あとはコントローラーのコンセントに照明やポンプ、ヒーターなどを接続して、アプリ側からの設定をすれば良い。これで遠隔で各種装置を操作できるようになる。
また、水中に浸すモニターへの電源供給は、水槽の外側からガラス越しにワイヤレス給電することで、漏電のリスクを回避しているようだ。
なお、アプリは今のところiOS向けとWebアプリが用意されているため、Android端末からはブラウザを経由して利用することになる。
水槽が気になっている人は、かなり多いようだ
今回『Kickstarter』で公開したのはまだベータ版だ。まず、支援者にはベータ版で使い勝手を確認してもらい、フィードバックを受けたところで完全版の発売に進めることになる。
ベータ版の発送は2015年の6月を目指しているが、完成版のスケジュールについては未定だ。
目標額の倍以上の資金調達に成功しているということは、水槽の状態が気になって外出先で気を揉んでいる人が多いということだろう。完全版が待たれるところだ。
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