日本でも“イノベーション”という言葉が叫ばれて久しいが、日本人はつい先ごろイノベーションのキーマンともいうべき人物の死を目の当たりにした。
彼の名は、後藤健二。フリージャーナリストである。
後藤氏がシリアでISISに拘束されてから無残に処刑されるまでの間、日本国内では残念ながら“自己責任”という単語が飛び交った。曰く、「なぜそのような危険な所へ金儲けのために行くんだ」、「情報などインターネットでいくらでも得られる。日本人がわざわざ現地に行く必要などない」。
パイオニアの功績は忘れ去られるというが、後藤氏に非難の声を浴びせた大衆はやはりわかっていないのだ。実は後藤氏は、かつて日本にある重大な問題提起をし、それを我々日本人の心に焼き付けたという事実を。
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