エコツーリズムの新しい可能性
宿泊客は子供らと大自然の中で遊び、各自の得意分野で授業やワークショップを行う“先生体験”をすることができる。
使用可能言語は英語とインドネシア語。また、周辺集落のゴミ拾いや田植えなどの農作業を一緒に行い、一年を通して数多く行われるバリ・ヒンドゥーの祭りにも参加できる。
バリの美しい風景をただ眺め通り過ぎるだけの傍観者ではなく、一時とはいえバリの美しい文化の当事者となれることは、何物にも代えがたい体験だろう。
子供たちにとっても、様々な文化背景を持つ旅行者たちと授業や遊びを通して触れ合い、そして繋がっていくことは、とても大きな財産となるだろう。
朝食付き一泊およそ一万円からのホテル宿泊料金の一部は、自動的に学校へ寄付される仕組みとなっている。さらに、用途・プロジェクト別に寄付することもでき、本や電子機器など物品での寄付もできる。
また、二週間から一か月の長期インターンも可能で、こちらはヴィラではなく一泊千円で学校内で寝泊りする形となっている。子供たちと少し大きめのプロジェクトに挑戦してみたい人や、じっくりバリのローカル文化に浸りたい人、そして、かつて先生になることが夢だった人などには絶好のチャンスだろう。
子供たちと授業やワークショップを楽しみ、一緒に遊びながらバカンスを過ごす学校併設型エコリゾートは、旅行者たちの眠っていたニーズを掘り起こすだけでなく、教育や社会制度に課題を抱える地域にとって一つの解決策になるかもしれない。
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【参考・画像】
※ The Island of the Gods – Marty Mellway