このツールを紹介するのはまだ早いかもしれない。というのも、まだコンセプトデザインの段階だからだ。しかし、コンセプトムービーを見たら、どうしても紹介したくなってしまった。
この『Orion Stargazing Companion』は、外観は大きめの虫眼鏡だ。だが、見るべき対象は小さな物ではなく、広大な夜空である。
都会では難しいが、ちょっと街灯りが少ない所に行くと、星空が広がっていることに驚いたりする。夜空を眺めることも少なくなったからだろう。
その星空に、かなり貧しい自分の知識から知っている星座を見つけたりすると、嬉しくなる。もっと他の星座も知っていたら、より夜空を楽しめるのに、とも思う。
そんな夜空をもっと楽しめるのが、『Orion Stargazing Companion』だ。
星空のガイドをしてくれるレンズ
この『Orion Stargazing Companion』のコンセプトデザインを提案したのは、フランスのプロダクトデザイナーであるAudrey Yrieixという女性だ。
そのコンセプトムービーが良くできている。
『Orion Stargazing Companion』を通して夜空を見上げると、かざした方角の星座を認識して、レンズに星座のガイドを表示する。
そして今見ている星座の名前も表示される。レンズを自分に近づければズームも可能なようだ。
時にはレンズの周囲を擦って位置合わせも必要らしい。
手元にあるボタンを押せば、見ている星座に関する情報も表示させることができる。恐らく星座に纏わる伝承も表示されるだろう。
そしてリセットして最初から星座を探したい場合は、『Orion Stargazing Companion』を振れば良い。非常に直感的な操作方法になるようだ。
しかも、室内に持ち帰っても星空を楽しめるように、『Orion Stargazing Companion』が今度はプロジェクターとなり、天上に星空を映し出すプラネタリウムの役割を果たす。
夜空を見上げることが楽しみになる
シンプルで小型であるため、アウトドアに携帯しやすい。キャンプ場や星空が綺麗な旅行先で使えば、行く先々で夜空を楽しめるだろう。
まだコンセプトデザインの段階なので、果たして実現できるのかどうか予想できないが、コンセプトさえ明確であれば、技術的な解決はできるものかもしれない。
天体望遠鏡ほど大げさではなく、手軽にかざすだけのツールなので、実用化されたらかなり話題になると思える。
実際、私はかなり楽しみにしている。
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