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子供の「眼の色や学力」を選べるだと?パーフェクトベビー論を問う

議論を呼んでいる“パーフェクトベビー”とは?

“パーフェクトベビー”は、医学の力でつくりあげられた理想的な赤ちゃんを意味して使われる言葉である。しかし、そんなことが本当にできるのだろうか。先進的な生殖医療関連サービスを紹介しよう。

国内では、Cell and Genetic Laboratory社が世界で初めて着床前診断を実施したReprogenetics研究所と提携し、冷凍保存した受精卵をアメリカに送ることで、日本にいながら着床前診断を受けられるサービスを提供している。このことにより、遺伝子疾患や流産のリスクを回避することができ、さらには男女の産み分けすら可能だという。

他にも、生殖医療における遺伝子検査が進んでいるアメリカでは、精子バンクのFairfax Cryobank社がドナーの遺伝子を事前に検査したうえで提供しているが、これも“パーフェクト”に近づける発想に思える。

事実、この会社のサイトにはドナーを探すページがあり、目の色、髪の色、血液型などを選び、該当するドナーが何人いるか検索できるようになっている。また、学力、運動神経だけでなく、趣味などの嗜好性まで選択することができるため、“限りなく理想に近い精子”を選ぶことができるのだ。

このように医療技術が進歩し、サービスが過剰になっていることを鑑みると、命の選別につながる“パーフェクトベビー”という概念が生まれるのも無理はない。手軽に精子と卵子を購入することができ、代理母が一般化すれば、両親と縁もゆかりもない子どもが生まれてくることさえあるというわけだ。

パーフェクトベビー