発電所から得られた電力はエンドユーザーのもとに
この発電所から得られる130メガワットは、アップルがクパチーノに建設を進める新社屋や、カリフォルニア州にあるデータセンターおよびリテーラーまで全てを賄えるほどの電力だが、同社が直接これを使う予定はないという。Pacific Gas and Electricに販売され、エンドユーザーによって消費されるようだ。
発電所全体でどのくらいのコストがかかるのか、あるいはキロワットアワーでアップルにとってどのくらいの出費になるのかは明らかではない。
今回の出資が「高額なもの」になったという見方もある一方で、従来型エネルギーの価格が今後も上がると予想されていることを考えると、「アップルは賢い決断をした」(MIT Technology Review)とする評価もあがっている。
太陽光発電はコストに見合わないか
日本でも固定買取制度の見直しが進められるなど、太陽光発電事業者に厳しい状況が進んでいる。しかし、今回の動きを受けて、海外はもとより国内の大企業が長期的な費用便益分析から、太陽光発電が「コストに見合う」ものと判断する可能性もあるのではないだろうか。
今後の世界のエネルギー事情を考える上で重要な転換点になることに期待したい。
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【参考・画像】
※ First Solar and Apple Strike Industry’s Largest Commercial Power Deal – First Solar