消費者は人工添加物のない商品を嗜好
Ida社長によると、米ネスレが調査を行った結果、アメリカの消費者は人工香料や着色料の使われていないブランドについての知識を持ち、そうしたブランドの商品を好むことがわかったという。
マーケティングリサーチ会社ニールセンが行った調査でも、60%以上のアメリカ人が購入する食品を決定する上で「人工着色料や香料がないことは重要」と回答したという結果が出ており、こうしたことが今回の決定につながった。
これまで同様の味や見た目を維持するためには、75以上にもわたるレシピの変更が必要になるが、担当部門のマネージャーLeslie Mohr氏は「消費者のブランドへの期待が一番の優先事項」だとして、妥協しない意向を示している。なお、いずれは新発売される商品やグミなどチョコレート以外の商品へも同様の取り組みを広げていくということだ。
このアメリカの大手製菓メーカーの決定をきっかけに、日本国内でも今後同様の動きが起こる可能性は十分に考えられる。食品メーカーが消費者の潜在的な購買動機を先取りすることで、メーカー、ユーザー双方にとって有益な結果が生まれるのではないだろうか。
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