スプリングを使ってハブをフローティング
クラウドファンディングのサイト『Kickstarter』で資金募集中の『Loopwheels』というものだ。なんとホイールのリム(外周)とハブ(中央)の間にスプリングが入っているのだ。そのスプリングが衝撃を吸収してくれるというものである。リムが変形するわけではなく、ハブに対してリム全体が移動するのだ。
そのユニークな方式のため、通常の自転車のフロントフォークやスイングアームのように特定の方向の衝撃しか吸収しない、ということはない。外周上であればどの方向からの動きも吸収する。
この機構によって、車椅子のユーザーは荒れた路面も悪路も、草の上も移動することができるようになる。大きい衝撃だけでなく細かい振動も吸収してくれるので、普段の街中での使用も快適になる。また、スプリングはトルクを増幅させてくれる働きがあるので、縁石を越えるのも楽になるという。
ホイールは頑丈で、メンテナンスもほとんど必要ない。また、クイックリリース機構と複数用意されたサイズバリエーションによって、様々な車椅子に簡単に取り付けることができる。
Next 自転車用が先行発売されている