食べ物を出力する3Dプリンターが幾つか登場しているなか、今回紹介するのは3Dではないが、パンケーキを出力して焼き上げるところまでやってしまおうというプリンターだ。
このパンケーキを焼き上げるプリンター『PancakeBot』の特徴は、ただパンケーキを出力して焼くのではなく、パソコン上で描いた絵やスキャンした画像をパンケーキに仕上げてくれるということだ。
『PancakeBot』はクラウドファンディングの『Kickstarter』で資金調達を始めていたが、本稿執筆時点では30日のキャンペーン期間を残しながら既に目標額を達成している。従って、製品化は間違いないだろう。
好きな絵をパンケーキに焼き上げる
『PancakeBot』はパンケーキ専用プリンターで、焼き上げる所まで対応している。つまり、パンケーキの生地を出力するヘッド部分と、出力された生地を焼き上げるホットプレートで構成されている。
既に書いたが、最大の特徴は付属のお絵かきソフトで描いた絵のデータをSDカードに保存して、『PancakeBot』のSDカードスロットに差し込めば、その絵をパンケーキとして出力して焼き上げてくれるということだ。そのため、かなり複雑なデザインのパンケーキでも焼き上げることができる。
このとき、生地を出力するタイミングをずらすことで焼き加減を制御できるため、焼け具合(あるいは焦げ具合)による模様の表現も可能だ。
また、スキャンした画像も付属のお絵かきソフトでトレースできるので、パンケーキとして出力して焼き上げることができる。これは子供も大人も楽しめそうだ。
意外と安いので、いろいろ使えそうだ
この『PancakeBot』は市販価格を299ドル程度になる見込みだというから、個人でも買える価格帯だといえる。とはいえ、日本人はそれほど頻繁にパンケーキを食べるわけではないだろうから、やはり飲食店やパン屋などが導入する可能性のほうが現実的だ。お店オリジナルのパンケーキを作っても良いし、お客さんから注文された絵をパンケーキにして販売しても良いだろう。
例えば、結婚式で新郎新婦の似顔絵パンケーキを用意したり、企業のイベントでロゴ入りパンケーキが配られても面白いかもしれない。いろいろと使い方はありそうだ。
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【参考・画像】
※ PancakeBot – The world’s first pancake printer! by StoreBound – Kickstarter