総合住生活企業のLIXILは、自宅のエネルギーをクラウドで管理できるHEMSとして、新製品『いえスマ』を発売する。
ご存じの方も多いだろうが、HEMSとはHome Energy Management System(ホーム・エネルギー・マネージメント・システム)の略である。自宅の電気・水道・ガスなどの使用量をモニター画面で“見える化(可視化)”したり、家電をクラウドで自動制御できる管理システムのことだ。
目的は、家庭で使うエネルギーの節約。シャープや三菱電機など各社で新製品が続々と登場しているほか、政府もこれをパワープッシュし、「2030年までに全住宅へのHEMSを設置する」といった目標を掲げるなど、何かと今話題のテクノロジーだ。
太陽光発電の売買自由化も視野に
LIXILから新しく出る『いえスマ』も、基本的には従来からあるHEMSと同様のシステムだ。主な特徴は以下の通りだ。
(1)電気の使用量は、家全体はもとより1部屋単位での“見える化”を実現。
(2)クラウドの導入により、パソコンやタブレット、スマートフォンなどインターネット環境にアクセスできる機器を使えば、エアコンなど家電の自動制御や外出先からの遠隔操作も可能。
(3)2016年から始まる“電力の小売り自由化”にも対応。これは太陽光システムを自宅に設置した場合、発電した電力を電力会社に売ることができる制度のこと。『いえスマ』では、太陽光システムの発電量や売買電量も“見える化”するのはもちろん、稼働状況もチェックすることができる。
(4)太陽光発電システムの異常を知らせる『太陽光発電見守りサービス』。
省エネだけでなく、電気・ガス・水道など、住まい全体のエネルギーをクラウド管理し、快適に過ごせる住宅環境づくりが『いえスマ』で実現する。発売は2015年5月から。機器価格は72,000円(税別)だ。
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