秋葉原のシェアオフィス『DMM.make AKIBA』に入居しているno new folk studioが、クラウドファンディングの『Indiegogo』で、スマートシューズ『Orphe』の資金調達を開始した。
『Orphe』はユーザーの足の動きに合わせて様々な色で発光し、楽器やゲームといった外部デバイスと連携することができるスマートシューズだ。パフォーマーだけでなく、ゲームやファッションを楽しむ人達にとっても面白いツールとなりそう。
光と音を動きで制御するスマートシューズ
『Orphe』にはモーションセンサーや100以上のフルカラーシリアル制御LED、無線モジュールが内蔵されたスマートシューズだ。ユーザーの足の動きに合わせて様々な色や強さの光を放ち、また、外部デバイスをコントロールすることで直感的な演奏をする楽器にもなる。ゲームを操作することも可能だ。
パフォーマーなら、足の動きで光の帯を作り出したり、ステップに合わせて効果音を奏でるダンスなどができるだろう。また、ダンスゲームなどと連携すれば、ステップを使ったゲームを楽しむこともできる。格闘ゲームにも使えそうだ。
『Orphe』のソール部分には、超小型処理装置であるARM社製の 『Cortex-M3プロセッサ』やモーションセンサーのInvenSense社製『MPU-9150』、Bluetooth LEモジュール、充電モジュールが一体化された基盤が内蔵されている。
また、フルカラーでシリアル制御可能なLEDは、左右それぞれのシューズの側面に約100個ずつ装着されている。
『Orphe』の光り方や演奏の仕方については、Bluetooth接続したスマートフォンで設定・確認することができる。無料のアプリは今のところiOS専用だが、これは資金の調達具合でAndroid版も用意する可能性があるという。さらに、アプリを開発するSDKは一般公開されるので、ユーザーによって様々なアプリが開発されることを促すようだ。
パフォーマンスをシェアして楽しめる
『Orphe』のユーザーがデザインした発光設定などは、ウェブ上でシェアできる仕組みも提供される。そのため、例えばパフォーマー同士がどのような動きでどのような発光をさせるかといった設定情報を共有することができるようになる。あるいは、気に入ったパフォーマーのジェスチャーを真似ることで、同じ発光効果を再現する練習ができたりもするだろう。
『Orphe』の開発は秋葉原のファクトリー付きシェアオフィス『DMM.make AKIBA』で行われており、メンバーにはエンジニアやデザイナーだけでなく、日本の伝統的な靴職人も開発に招かれて参加している。
このようにして作られた『Orphe』は、パフォーマーだけでなく、ダンスやゲーム、あるいはファッションを楽しむ多くの人達にも気軽に履かれるようになるかもしれない。
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