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同志社女子大学のミスコン中止に見る「多様性」の多様な定義

「ミスコン」というイベントについて聞いたことがあるでしょうか?
これは一般的には「ミス・コンテスト」の略語で、特定の審査員が容姿の美しさなどで優劣をつけるコンテスト形式のイベントです。多くの有名大学で開催されており、SNSなどでも毎年大きな注目を集めているイベントです。

しかし、近年話題になっている「多様性」という観点から、恒例となっていたミスコンの開催を中止した大学のことがJ-CASTニュースで報道(※1)されると大きな話題となりました。多様性とミスコンがどのように関係しているのでしょうか。またその決定に対する人々の考えとしてはどのようなものがあるでしょうか。

同志社女子大学によるミスコンが「多様性」によって開催中止に

J-CASTニュースによると、「ミスキャンパス同志社女子の運営も担う実行委は10日、ツイッターやインスタグラム上で今年度のミスキャンパス同志社女子を開催しないと発表した。実行委のツイッターによれば、ミスコン企画は少なくとも2015年から行われていた。」とのこと。

また理由として「ミスコンは外見主義的であり時代錯誤であるという意見があり、多様性という観点からミスコンを開催しなくてもいいのではないか、という結論に至りました」という同志社女子大学からのコメントも添えられていました。

多様性の定義についての人々の捉え方

同志社女子大学の決定についてSNSでは大きな反響を呼び、多様性の定義に対する様々な考え方が寄せられました。参議院議員の小野田紀美氏は「学力や体力を武器にした競争は許されて、外見武器は許されない風潮、何度も言ってますが私は嫌。」と述べており、多様性という観点の中で容姿で競争することがとりわけ規制されてしまうことに対して不満の声を上げていました。

また「性別で分けることもなく、順位をつけることもなく、ただただ自分の魅力を見てくれーっていう場があるといいですね」という多種多様である人の魅力に順位は無いとした肯定的なコメントもありました。

「ミスに選ばれたい人が出場するのだから問題ないように思います、日頃から美を極めようと磨いてらっしゃり、それを評価してほしい人がいると思います。ミスに選ばれることで将来が開ける人もいるでしょう」と美しさも評価されるべきという意見もみられました。


「多様性を考慮するなら部門を作ってみればいかがでしょうか?(個人的意見ですすいません。)」という多様性を考慮しつつもコンテストは開催して欲しいという前向きな提案がされていました。

また同志社女子大学の発表文にあった「ミスコンは外見主義的であり時代錯誤という意見があり」という部分から、“とても残念。ミスキャンパス同志社女子さんがわるいわけではないけれど、「時代錯誤」だから辞めるってどうなんだろうといつも思う。「時代の流れ」を作っているのはノイジーマイノリティ。「多様性」などという大義名分があるからタチが悪い。時代というのは所詮そんなもの。”という悲嘆のメッセージがありました。

なかには「否定しか言わない方も多いですが、そもそも正解のない問題なので、まず行動に移された皆様を尊重致します。」と多様性という難しいテーマについて取り上げ、組織的に協議されたことに対して賞賛の声が寄せられていました。

多様性というのは複雑なテーマであり完全な答えというものはありません。今回のことについて、容姿だけ競争することを禁止するのは多様性では無く差別なのではないかという批判的な意見や、人の魅力に優劣を付けて順位や点数を付けることは個人の多様性を消してしまうことに繋がるため中止という決定は素晴らしいという肯定的な意見もありました。

今後はミスコンに限らず様々なイベントで全ての人が納得できるように、多様性に配慮されたルールを設けていく必要があるでしょう。またこの難しいテーマについて考えることを放棄せず、その時代に合わせた考え方を持つことで、真の多様性を見つけていくことに繋がるのではないでしょうか。

【画像・参考】
※1同志社女子大のミスコンが中止に 「外見主義的であり時代錯誤」の意見受け、実行委が決断 – J-CAST ニュース
※Shutterstock