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田端氏「馬鹿なの?」 ミスリーディングを誘発させるメディアについて苦言

田端信太郎氏がTwitterを更新し、ミスリーディングにつながるマスメディア報道に対して「馬鹿なの?」と発言し、反響を呼んでいます。

ミスリーディングさせる報道にあきれる田端氏

今回「馬鹿なの?」というコメントが話題となっている田端氏。田端氏が苦言を呈したのは、2021年9月28日(火)にNHKで報道された新型コロナウイルス感染症に関する報道です。

NHKの報道では、その日の感染者数とともに「10代男性 死亡確認」(※1)といったテロップが表示されています。今回の死亡事例をテロップにて強調していることから、解釈によっては新型コロナウイルス感染症が直接的な原因となって亡くなったととられかねない内容です。

しかし、実際には事故で死亡した後に陽性が確認されたとのこと。この報道内容には田端氏以外からも多くの批判の声が寄せられています。

相次ぐマスメディアのミスリーディングにつながる報道

田端氏が批判したNHKによる報道以外にも、新型コロナウイルスに関するマスメディアの報道に関して、ミスリーディングではないかという指摘が相次いでいます。

以前にはFNN報道で、自宅療養者の死亡者に関するニュース(※1)にて「自宅療養者 死亡 急増」という文言が並びましたが、自宅療養者の死因については明らかにされておらず、あたかも「新型コロナウイルスで死亡者が急増している」と受け取られかねない報道を行ったことがありました。こうした根拠の希薄な報道は、国民の不安を過度に煽ってしまうリスクを引き起こすのではないでしょうか。

また重症化につながる基礎疾患を抱えた10代男性が新型コロナウイルスで死亡したニュースを、読売新聞は「10代男性死亡」「国内で初めて」という文言をタイトルに使い(※2)、必要以上に不安を煽る報道姿勢を見せたことがありました。記事のタイトルだけを見ると、死因がコロナ感染であることが明確であるように感じますが、記事内容を読むと、基礎疾患以外にも複数のリスクを抱えていたことがわかります。

以上のように、人々が新型コロナウイルス感染症に対して抱く不安に乗じ、印象付ける報道へ田端氏も「馬鹿なの?」と発言したのもうなずけます。情報が氾濫する現代社会では、記事を読んでもらうために過剰な見出しで報道されるケースもしばしばあるでしょう。見出しの文言に惑わされることなく、必要な情報に関しては内容を精査していくことが求められると思われます。

【参考】
※ShotPrime Studio/Shutterstock
※1 新型コロナ 東京都 8人死亡 新たな感染は248人 – NHK
※2 【FNN報道】自宅療養中の死者急増、30~50代で8月に8人 東京
※3 コロナで10代男性死亡、国内で初めて…ワクチンは未接種